近年、私たち人だけでなく、大切な家族である犬や猫にも、原因特定がしにくい体の不調「アレルギー様症状」が増えています。皮膚のかゆみ、耳のトラブル、消化不良など、その症状は多岐にわたります。その中には、一般的な検査では特定できない「不耐性」が関与しているケースも少なくありません。
アレルギーは免疫システムが特定の物質に過剰反応する現象ですが、「不耐性」は、食物成分や環境要因をうまく消化・代謝できないことで生じる不調です。犬猫の通院理由として多い「皮膚炎」や「下痢」の中には、この不耐性が隠れている可能性があります。
| 順位 | 犬の通院ランキング | 猫の通院ランキング |
|---|---|---|
| 1位 | 皮膚炎 | 下痢 |
| 2位 | 外耳炎 | 皮膚炎 |
| 3位 | 胃腸炎 | 肝臓病 |
| 4位 | 下痢 | 胃腸炎 |
| 5位 | 誤飲 | 結膜炎 |
不耐性は大きく「先天的」と「後天的」な要因に分けられます。例えば、検査で食べたことがないものでも先天的に体質に合わない物があれば、逆に後天的に摂取量がオーバーしたことで影響を及ぼしているものもあります。後天的な要因は、除去食や一定の停止期間を置くことで数値を下げ、再び食事に組み込めるようになるケースも多くあります。
症状は「皮膚など表に出るもの」と「体重増加や臓器への負担など目に見えないもの」があります。身体の表に出やすいものでは「軟便」が挙げられます。また、痒みは顔の周り、口先、目の周り、耳といった細い血管が集中している部位に現れやすいのが特徴です。これらはフードローテーションを見極める初期サインになります。
【意外な不耐性のサイン:体重増加】
不耐性によって体質に合わないものが続くと、適正量や運動量を維持していても体重増加に繋がるケースがあります。良かれと思っていた食物繊維のキャベツやサツマイモが、逆に太る原因になっていた事例も少なくありません。
免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。一方「不耐性」は、それらとは異なる消化酵素の不足や代謝不良などが関与しており、一般的なアレルギー検査では原因を見つけにくいのが特徴です。
特定の犬種で皮膚トラブルが多いのは遺伝的要因も関係していますが、不耐性による栄養吸収不足が皮膚のバリア機能を低下させ、悪循環を生んでいる可能性もあります。過度なシャンプーなど、ケアのしすぎにも注意が必要です。
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